【卵管造影検査】痛いってほんと?妊娠しやすくなるってほんと?【体験談あり】

不妊治療

最初に言ってしまいますが、めちゃめちゃ痛かったです、、、、。
不妊治療の中で断トツナンバーワンの痛みです!
人生の中でいうと、出産の次に痛かったです!

卵管造影検査

まず、卵管造影検査とはなにかをわかりやすくまとめていきます!

卵管造影検査とは

簡単に言うと、卵管の通りを調べるための検査です!
妊娠は、卵子と精子が卵管で出会い、受精卵となった後にも卵管を通って子宮内に行きます。
具体的な方法は、子宮の入り口にカテーテルを入れ、造影剤を流し込んでレントゲンを撮ります。
卵管が詰まっているかどうか、癒着しているかどうかだけではなく、子宮の病気も調べることができます!

卵管造影検査の費用はどれくらいかかる?

卵管造影検査は保険適用でできます!
ただし、造影剤料など一部実費となるため病院によって異なります。
一般的には5,000~15,000円です。
使用する造影剤によって費用は変わります。
ちなみにこの費用は医療費控除を受けることができるので、領収書は残しておいてください!

卵管造影検査はいつでもできるの?時期は?

この検査はレントゲンを使用するので妊娠している可能性のある場合はできません
また、血液を逆流させてしまったり、子宮腔内の血管に造影剤が入ってしまう可能性があるので、生理中も推奨されていません
一般的には、生理が終わってから妊娠の可能性がない排卵日まで、つまり生理開始10日以内で出血が終わった時が適切な時期とされています。

私が通院している病院では、生理終了から2~3日後にする、と決まっていました。
ただし、病院でこの検査をしているのが毎週金曜日だけだったので、自分の月経周期が合わなかったり、予約が取れなかったりして、苦労したことをよく覚えています。

卵管造影検査の所要時間は?

使用する造影剤が「水性」か「油性」かによって変わります。
水性の場合、子宮にカテーテルを入れてから15~60分後に撮影し、油性の場合は24時間後に撮影します。
水性の場合は早く吸収されて体内から排泄されることがメリットですが、詳細なデータを取ることは難しくなります
一方、油性の場合はじっくりと造影剤の動きを見ることができるので、癒着などが分かりやすくなります
ただし、体内に数か月以上残留するという点がデメリットとして挙げられます。

私は水性の造影剤だったので、カテーテルを入れてから15分くらいで撮影して、お会計まで合わせて1時間程度で終わりました!
病院が使用する造影剤によって、所要時間や検査をする日数が変わるので、検査を受ける際は要確認です!

卵管造影検査で何が分かるの?

卵管造影検査をすることで具体的にどんな問題がわかるのかをまとめていきます!

卵管閉塞・卵管狭窄

卵管が狭くなったり、閉じてしまっていたりする症状のことです。
卵管は卵子や受精卵の通り道です。
左右に1つずつ存在するうちの片方だけが詰まっている状態であれば妊娠は可能ですが、両方が詰まっていると治療が必要となります。
卵管が詰まる原因は、クラミジアなどの感染症で起こってしまう炎症です。
治療法は、卵管鏡下手術や腹腔鏡手術です。

卵管炎

卵管が炎症を起こしている状態のことです。
クラミジアや淋菌などの感染症が原因となっています。
卵管が炎症を起こする癒着して通り道が狭くなってしまいます。
また、子宮まで炎症が広がり、さらに進行すると骨盤腹膜炎になってしまう可能性があるため、抗生物質などを用いて、早期治療することが重要となります。

卵管周囲癒着

卵管の周囲が癒着してしまっている状態のことです。
癒着してしまうと、排卵後に卵子をキャッチしてくれるはずの卵管采という部分が正常に機能しなくなり、卵子を子宮まで運ぶことができなくなります。
腹腔鏡検査で癒着を剥離する治療法がありますが、それが不可能であれば体外受精をする必要があります。

卵管留水腫

卵管の中に体液が貯留している状態のことです。
卵管が炎症を起こした後に、膿などが排出されず、溜まってしまい腫瘍のようになってしまいます。
卵管に詰まっている膿を取り出す方法もありますが、悪化している場合は卵管を摘出する必要がある可能性もあります。

子宮奇形

子宮が正常の形とは異なる場合を指します。
子宮が2つに分かれていたり、大きさが半分くらいしかなかったり様々です。
造影検査で子宮奇形が認められた場合にはMRI検査を行い、具体的にどのような奇形かを調べます。
治療法は手術しかありませんが、奇形であることが必ず不妊であることの原因となるわけではないので、経過観察となる場合もあります。

子宮内ポリープ

子宮内膜にできる良性の腫瘍です。
不妊症の方の多くがポリープがあるとも言われていて、不正出血を起こしている場合もありますが、無症状の場合も多いです。
手術でとることができます。

子宮筋腫

子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍です。
妊娠しにくい、流産しやすいという症状があります。
筋腫が小さい場合は妊娠可能ですが、大きい場合はMRI検査で詳細を調べてから、薬や手術で治療します。

子宮内癒着

過去に人工妊娠中絶や流産の手術を行っていると、その際に子宮内膜に傷ができて癒着してしまう可能性があります。
これをアッシャーマン症候群と呼び、着床障害の原因となります。
癒着が軽度の場合は自覚症状はありません。
子宮鏡検査で詳細を調べます。

卵管造影検査のメリットは?

この検査には、妊活や不妊治療中の方にとって嬉しいメリットがあります!

妊娠しやすくなる!!ゴールデンタイム!

卵管造影検査では両側の卵管に造影剤を押し流していくため、詰まっている卵管の通りが良くなって、卵子が通りやすくなります
特に検査をしてから3か月間は妊娠率UPします!
さらに、水性の造影剤よりも油性の造影剤の方が妊娠率がUPするという報告もあります!

私は人工授精をする周期の前に、卵管造影検査をしたくて、予定を組みました!
お金がかかるので少しでも確率を高めてから、人工授精に挑みたかったのです!
結局人工授精では妊娠しませんでしたが、他の方のブログを見ていると、この検査をした後に自然妊娠している方もチラホラいたので、期待できますね!

不妊治療だけでなく、病気を発見することもできる!

上述していますが、様々な病気を発見することができます!
不正出血や異常な下腹部痛を感じている人は検査をしてみても良いと思います。

卵管造影検査のデメリットは?

もちろんデメリットもあります、、、。

痛い人は痛い!!

異常がなければ痛くないです。
何も問題がなかった人は何も感じることなく検査が終了します。
しかし、生理痛のような鈍痛を感じたり、かなりの痛みを感じる人もいます。
痛みを感じるタイミングは2つあって、1つは子宮の入り口にバルーンという風船を入れて膨らませるときです。
子宮が圧迫されるので、痛みを感じる場合があります。
もう1つは、造影剤を子宮に入れるときです。
卵管が詰まっていたり、異常がある場合は、造影剤が卵管を押し広げながら通っていくので、痛いです。
この検査は麻酔を使用せずに行うので、あまりにも痛くて検査ができない場合は、卵管に異常があるとして、中止になることもあります。

私は片側の卵管が詰まっていたので、逃げ回るくらい痛かったです!!
痛い!!と言いながら、レントゲンを撮影する台の上で逃げようとする私を、先生が上から羽交い絞めにして造影剤を入れてくれていました(笑)
あの瞬間のことは忘れられません。
不妊治療をしているなかで1番の苦痛でした。

検査器具で子宮・膣に傷がつく可能性あり

検査終了後に、ピンクや茶色のおりものがでる場合があります。
それは検査器具で子宮の入り口や内膜を傷つけてしまっているからです。
ただし、出血は2・3日で止まります

卵管造影検査ができない人はいる?

上述した通り、妊娠している場合はできませんが、他にもできない場合があります。

ヨードアレルギーの人

多くの造影剤の原料にヨードが使われているので検査ができません
ヨードアレルギーをあまり聞いたことがない方もいると思いますが、海藻類を食べて体調が悪くなるかたはヨードアレルギーの可能性があります。
軽症な場合はかゆみや嘔吐で済みますが、重症の場合はアナフィラキシーショックを発症する場合があるので要注意です。

私が検査をするために調べていると、ヨードアレルギーの人でもできるように経腟超音波検査で行っている病院もあったので、ぜひ調べてみてください!

クラミジアや淋菌に感染している人

感染症に感染している場合、検査をすることで感染部位を拡大してしまう可能性があり、これは不妊の原因にもなり得るため、検査できません。
そのため、卵管造影検査をする前にはクラミジアの事前検査は必要です。
不妊治療を開始している場合は最初の検査で確認済みの場合が多いです。
クラミジアに感染している場合は完治してから検査を行います。

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