私は26歳で原発性不妊症と診断され、1人目と2人目を体外受精で授かりました!
その時の経験も交えてまとめていきます。
体外受精ってなに?どういう場合に適応?顕微授精との違いは?
「体外受精」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
以下に分かりやすくまとめていきます!
体外受精とは
体外受精とは、卵子と精子を体外で受精させ、その後子宮に戻すという不妊治療です。
近年、体外受精で生まれてくる赤ちゃんの数は急増していて、2021年には11.6人に1人が体外受精児と発表されています!
2022年には、体外受精を含む不妊治療が保険適用となったことで話題となりました!
体外受精の適応
体外受精は、タイミング法や人工授精を一定期間試しても妊娠に至らなかった場合や卵管障害・排卵障害がある場合に適応となります!
また年齢が上がることで卵巣機能が低下し、妊娠しにくいと判断される場合にも適応されます。
具体的には以下の通りです。
私の場合は、タイミング法6周期と人工授精3周期やって、妊娠しなかったので体外受精をすることにしました!
フーナーテスト不良、右卵管閉塞がありました!
体外受精と顕微授精
体外受精は卵子と精子を一緒に培養し、精子が自力で卵子の中へ入っていくことで受精します。つまり、十分な精子の数と運動が必要となるのです。
一方、顕微授精は人工的に精子を卵子に注入します。乏精子症など精子に原因がある場合にも受精が可能となります!
要するに、受精の仕方が異なるということです。
体外受精のメリット・デメリットは?妊娠する確率は?
妊娠する確率は上がるだろうけど、デメリットはないの?と不安になる方が多いと思います。
見ていきましょう!
体外受精のメリット
体外受精の1番のメリットは受精しやすいことだと言えます!
また、タイミング法などよりも効率もUPします!
顕微授精と比べると、精子が自力で卵子へ入っていくため、卵子への負担やリスクが低くなります。
体外受精のデメリット
デメリットは、やはり通院回数が増えたり、費用がかかることです。
また治療の過程で痛みを伴うこともあります。
診察日を直前で指定されるので、仕事をしている女性は休む必要性があります。
職場の理解を得られないと、やや難しくなります。
私の職場は不妊治療をしている人が他にもいて、上司にも相談していたので、休みは取りやすかったです!
不妊治療をしていると、「明日の午前中にもう一度来てください」とか主治医に言われたりするので、結構大変です。
体外受精の妊娠する確率
体外受精で妊娠する確率は、35歳までは40%以上ですが、年齢が上がるとともに徐々に下がっていきます。
私は3回体外受精をしていて、2回は出産に至り、1回は着床すらしませんでした。
1回目の時が26歳、2回目の時が27歳、3回目の時が28歳です。
体外受精の流れは?
体外受精をするには、大まかな流れがあり、人によってその方法が異なる場合があります。
順にまとめていきます!
排卵誘発
主に以下の3つの方法があります。
無刺激法とは、排卵誘発剤を用いずに自力で排卵させることです。
排卵障害がある場合や生理周期が乱れている場合などに、排卵誘発剤を用いて排卵を促すことを「低刺激法(クロミッド法)」・「高刺激法」といいます。
低刺激法(クロミッド法)ではクロミッドを服用し、HMG注射を打つことで卵胞発育を調整します。完全自然周期よりもとれる卵子の数が多くなります。
高刺激法では、排卵誘発の注射を毎日打つことで卵巣を刺激し、より多くの卵子をとることができます。ただし、注射の費用や副作用のリスクが生じます。
私は高刺激法で16個の卵子をとることができました!
そして、卵巣過剰刺激症候群という副作用が起こりました。
採卵
経腟超音波モニターで確認しつつ、膣から細い針を刺して、卵子を吸引してとります。
無麻酔でやる場合もありますが、針を通す際に痛みが生じるので麻酔が使用される場合もあります。
私の病院は静脈麻酔でやってもらえました!
麻酔を使用するので自分で運転して帰ってはいけない、とのことでした。
採精
採卵当日に精子も病院に渡します。
自宅で採取した精子を持参するか、院内の採精室で採取するかどちらかです。
当時、コロナ禍真っ只中だったので、最低限の人しか病院の中に入れず、採精室は閉鎖されていました。
寒い中腹巻に精子入りカップを入れて、病院まで持って行ったのをよく覚えています。
受精
受精方法には、体外受精・顕微授精・その2つをあわせたものがあります。
体外受精
精液を洗浄濃縮した後、良好な運動精子をシャーレの上で卵子と合わせます。
精液に問題がない場合はこの方法で受精させます。
顕微授精
顕微鏡を使用して、処理後の精子を細いガラス管で卵子に注入して受精させます。
精液の状態が不良だった場合こちらの方法となります。
私は体外受精だけでは、きちんと受精するか不安だったので、「半分ずつやってほしい」と頼んでみたのですが、病院の方針で断られました(笑)
他の方のブログを見ていると、半分ずつしてもらっている方もいます。
胚培養
受精卵を培養します。インキュベーターという体内と同じ環境を作ることができる機会を使用するので、その中で細胞分裂が始まります。
細胞分裂していくと「胚」となり、成長していきます。
胚移植
胚を柔らかいカテーテルを用いて、子宮内に移植します。
多胎を防ぐために原則1個しか移植しませんが、女性が35歳を超えている場合や2回続けて妊娠しなかった場合は2個移植することもあります。
胚移植には、受精から2~3日後に行う初期胚移植と、5~6日後の胚盤胞と呼ばれる着床寸前の状態で行う胚盤胞移植があります。
また、着床率をUPさせるための「アシステッド・ハッチング(AHA)」と呼ばれる、胚の透明帯と呼ばれる殻のようなものを薄くしたり、開孔する方法もあります。
私は1回目と3回目はAHA無しでやっていますが、2回目の時は胚を融解しても孵化してこなかったので追加料金することになりました!
黄体ホルモン補充
着床率をUPさせるために、胚移植の前から黄体ホルモンを補充する場合もあります。
妊娠判定
胚移植からおよそ2週間後に、尿検査や採血で判定されます。
胚凍結
胚を凍結保存し、後に融解して移植する方法もあります。
卵子凍結よりも、胚凍結の方が着床率はUPします。
また新鮮胚移植の場合、卵巣過剰刺激症候群や黄体機能不全などの副作用のリスクが大きくなりますが、凍結融解胚移植の場合、適切な時期(体調が万全な時期)に移植を行うことができるため、妊娠率がUPすると言われています。
私の病院では凍結後、融解胚移植をする方針でした。
私は採卵後、卵巣過剰刺激症候群でとても妊娠できる状態ではなかったので、そういう場合にとってメリットであると感じました!
まとめ
いかがでしたか。
体外受精はメリット・デメリットがあるので迷っている方もいると思われますが、近年体外受精で生まれてくる赤ちゃんは増加傾向にあり、私も2人の子供を体外受精で授かりました。
他の記事でも不妊治療についてまとめているので是非読んでみてください!
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